Passage Tells: Brixton は、Passage Tells Project の第1作目として、ロンドン南部の街・ブリクストンの商店街「Reliance Arcade」を舞台に制作された作品。中南米やアフリカからの移民の町として栄えてきたBrixtonは、近年ではジェントリフィケーションの進行によって、おしゃれな雑貨屋やカフェが立ち並ぶようになり、街の姿を大きく変えようとしている。そんな街の中で移民街の雰囲気を保ち続ける小さな商店街「Reliance Arcade」で作品は展開される。商店街のCD屋で受付を済ませてヘッドホンをつけてアーケード商店街の通路を歩くと、そこで働く人たちの様々な物語が聞こえてくる。街の変化をポジティブに受け止める若者、黒人が安心して居られる場所が少なくなったと嘆く初老の女性。商店街のすぐとなりからは、有名チェーンのホテル建設のノイズが聞こえる中、変化の中で商店街の今を生きる人たちの物語が、鮮やかに語られる。
http://passagetellsproject.net/brixton/
http://passagetellsproject.net/press/