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国立博物館の第二次世界大戦の描かれ方を比較展示する


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2019年にシンガポールを訪問したとき、国立博物館の展示を見に行った。第二次世界大戦で日本の侵略を受けた様子が展示されるとともに、終戦後に「イギリスの植民地に戻った」ことが称賛されていた。私は以前から、国内では第二次世界大戦で日本軍が海外で行った戦争行為についての検証があまりされていないことに重大な関心を持ってきた。東京大空襲や広島長崎原爆投下など、戦時下の国内での苦しい状況についての展示は数多くあるが、国外の状況や、そもそもなぜ戦争が起きたのかについての振り返りは少ない。そもそも歴史解釈ということ自体、程度の差はあれどの国である程度の偏りがあるものかもしれない。国が違えば第二次世界大戦の捉え方、振り返り方はそれぞれ違うだろうし、そもそも国として歴史を認識するという行為自体に政治的主張が含まれているのだろう。そうした偏りに異議を唱えたいが、異議申し立て自体もまた政治的主張になってしまい、物事の本質にたどり着けない難しさがある。

そこで、東アジア/東南アジアの国立博物館で展示されている「第二次世界大戦」の記述を比較展示できないかと考えている。数カ国の展示をそのまま持ってきて<並べる>だけであれば政治的主張は発生しない。各国が公に展示している内容なので、歴史認識問題はともかく展示されているという点においては「事実」である。ただその展示を並べることで、歴史というものが決して絶対的なものでなく、編纂する側(国)の意図によって偏った解釈がなされ、修正されていくさまを表現できるのではないかと考えている。


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