ものづくりからサービスへ。東南アジアでの新たなサービス開発を目指してはじまったトイレタリーメーカーのプロジェクト。チームメンバーはデザインリサーチャーとして参加した中澤とともにタイとマレーシアに出向き、子どものいる世帯に対する家庭訪問調査をエスノグラフィのアプローチを用いて行った。マレーシアで出会った男の子は無数の虫歯を患っていた。共働きの親と子どもの会話が不足していたこと、そして何よりも10代のベビーシッターの知識不足が、男の子の口内環境を悪化させていた。歯ブラシを売るだけではダメだ、この子を助けるために自分たちは何ができるだろう?チームメンバーはこの原体験を鍵に、ものを売るだけではなくサービスを提供するという事業の方向性が決め、その後の事業開発の原動力になった。