都心で老々介護を行うシニアから、屋久島で農業を始めたシニアまで。様々な状況のシニアを対象したエスノグラフィックリサーチを行い、消費力の高いシニア世代に対するビジネス開発を狙う企業向けに、新製品開発のプロセスを推進するサービスを提供した。まずリサーチを元にシニアたちのライフヒストリー調査から6つのユーザーシナリオを制作し、これを用いて新製品開発ワークショップを組み立てて複数の企業に提供し、シニア向け新製品企画のサポートを行った。シニアたちのライフヒストリー(生まれてからこれまでの人生の話)を分析して見えてきたのは、定年退職などで生活スタイルが大きく変化する60歳以降ではなく、45歳以降の日々の生き方がリタイア後の人生に大きな影響を与えているということ。45歳から新たな生き方に着目した製品開発により、野菜飲料など複数の新製品が市場に導入された。