マイディア
里見有祐 2021.09.23
1999年、高校3年生のおわりに5人でつくった劇団が今もなお在ることをそれぞれ確かめたのが昨年のこと。
当初からのメンバーが4人、悲喜こもごもを共にしながら今後も前に進むために関係各位の協力をいただいて、今の状況を見てもらえるようウェブサイトやロゴなどを作り直した約1年間でした。こうして形になるとそれなりに感慨があります。
2011年以降は屋外や街場など、もはや舞台や客席を有した劇場で作品をみていただくこともなく、はたして劇団と思っていただけるかはわかりません。ですが、演劇ということ、劇団ということは、これまでと変わらず私たちを構成する要素のひとつであり、そうしたことを考える視点もこれまでと変わらず持ち合わせていくだろうと思います。
それと最近にかけては全員でなにかひとつのものを作る、というよりも個々人の活動が何らかで関わり合うことが多くなりました。関心領域や問題意識、お互いの持ち味がゆるやかに交わる有機体、と言い切るにはまだ割り切れないものもあるかもしれません。そんな状況を形にしてくれたウェブディレクターの介川さん、もやもやとしたイメージに起こしてくれたデザイナーの松本さん、これまでも一瞬一瞬を切り取ってくれている写真家の菅原くんに感謝申し上げます。
私の拠点は横浜ですが、今やメンバー各々が別々の地域に住み、今年も直接一同に介したのはこの写真を撮るための一度きり。離れることで生まれることはあるし、集まることで生まれるものもある。このウェブサイトの一新をきっかけにあらためて皆さんともご一緒できる機会ができるとうれしいです。